芽室町 I様宅完成
2018.03.24.Saturday:家づくり
昨年11月から工事が始まり、何度かHPでもご紹介していた芽室町のI様宅が完成いたしました!
今回は着工から完成まで、順を追ってご説明させていただきます。
・地鎮祭、基礎工事
地鎮祭を行ったのはまだ蒸し暑さも残る9月の半ばごろ。
着工前に土地の神をまつり工事の安全を祈るもので、I様ご一家と大野建設の職員で参加いたしました。
お酒やお米、野菜や魚などを供え神主さんが取り仕切り行われました。
布コンクリートの打設をしている写真です。
生コンを積んだミキサー車が横付けされており、上から垂れている黒いホースから生コンが出てきます。
そして型枠の中に生コンを流し込むのですが、バイブレーターという振動する棒を使い、内部の空気を抜き密にすることで強度を出します。
布コンクリートを打設し終わり内部に土を埋め戻した写真です。この土の上に防湿シートをかぶせ、防湿コンクリートを打設していきます。
・土台敷き、建込み
基礎が出来上がると基礎の上に木材を組んでいきます。
土台となる木材を基礎の上に渡し、その木材を下地として床を貼ります。
I様のお宅はツーバイフォー工法にて施工しました。大工さんが加工して作り上げたパネルを現場で組み上げていきます。
この建て込み作業は普段よりもたくさんの人数で行われます。
パネルも立て、外壁にOSBをはっております。冬は日が短いので16時にもなるともう辺りは暗くなってしまいます。。。
屋根の合板や外部のOSBも貼り終わりました。玄関や窓もすでに取り付けが終わっています。防水シートを貼れば雨も凌げるようになります。
・断熱、気密
グラスウールを入れていきます。ふわふわしていますが、中にガラス繊維が入っているだけあって手触りは少しザラザラです。
グラスウールを躯体に隙間なく入れ終わり、気密シートを貼っていますね。
コンセント周りや給・排気関係の部分もしっかりと気密をとります。白いテープはガムテープではなく気密テープです。
・フロア、外壁張り
フロアは1Fはトドマツ、2Fはナラを使用しています。
こちらの写真はトドマツですが、小口はこのようになっています。凸凹を合わせて貼っていきますよ!
床鳴りを防ぐため、接着剤を塗り床を張っています。
外壁には木酢板を使用しております。木酢板とは木材を乾留(酸素のないところで強く熱する事、蒸し焼き)して得られる木酢液を塗った板材です。
幅約10cmの材料で、窓の位置などによってカットして1枚1枚貼ってゆきます!
南面が貼り終わりました!このようにして貼りを進めていきます。
・完成
木の温かみのある、落ち着いていてすっきりとした印象に仕上がりました。
1階のトドマツフロア、2階のナラフロア、天井、制作の建具、それぞれの良さが引き立つ空間です。家のどこにいても木の雰囲気が感じられる住宅です。外壁も質感が良く、経年変化も楽しめる素材になります。
リビングのどこからでも見える薪ストーブはもちろん、階段のニッチやトイレ正面の壁紙もI様のこだわりです。収納やキッチンも制作で、家全体の雰囲気を崩さずより引き立てていますね。